【レビュー】寝具はどんなのがいいんだろう?良いキャンプの始まりは快適な睡眠から!
- 2018.05.26
- 寝具

快適なキャンプは快適な睡眠から
寝具はどんな物を利用していますか?
我々はオールシーズンキャンプに行きます。特に冬キャンプが多めなのですが、夏もそれなりに。寝具について色々と検討しましたが、シーズンによって使い分けるという選択をしました。また、寝具だけではなく地面からくる冷気をシャットアウトする事もけっこう大事。
結局、シュラフなどの寝袋だけ良いものを利用しても快適な睡眠は望めない。
というのが我々の結論でした。
- 地面の水分を寄せ付けないグランドシート
- 下からくる冷気をシャットアウトする断熱シート
- 地面のゴツゴツを吸収するスリーピングマット
- 布団代わりの寝袋/シュラフ
この4段階のレイヤリングを経て、初めて快適な睡眠が実現出来ます。
※ ここまでするのは過剰という方もいらっしゃると思うので、あくまでも参考にして頂ければと思います。
地面の水分を寄せ付けないシート
スノーピーク製品では、グランドシートという言い方をしますね。いわゆるブルーシートでも代用出来ます。テント・シート、フットプリントなんていう呼び方も。
インナーテントの下からくる水分を通さないような素材で出来ており、このシートだけはキチンと利用している方が多いと思います。特に雨などではないにも関わらず、キャンプ翌日には確実に濡れている事が多いです。有ると無いとではかなり違ってきます。こちらの目的はインナーテントが地面からの水分攻撃から防ぎ、汚れを付けない為に利用します。
下からくる冷気をシャットアウトする断熱シート
こちらはテントマットという呼び方がされているようです。我々はモンベルのテントシート(いわゆる銀マット)を利用しています。こちらは、地面からくる冷気をシャットアウトする役割の断熱材。非常に重要なもので、特に冬キャンプでは必須になります。夏キャンプでも無いよりはあったほうが良いです。
それくらい夜間の冷気、湿気はかなりのもの。地面からの冷気を地面側に押し返す役割と、自分の体温を寝袋側に押し返す役割を持っています。
モンベル(mont-bell) テントマットドーム2 グリーン
地面のゴツゴツを吸収するスリーピングマット
こちらは地面のデコボコや、小石などの突起を吸収し、寝室をフラットでふかふかにする役割を持ちます。こちらも有ると無いとでは大違い。特に砂利のサイトや小石が沢山あるサイトなどで有効性があります。
我々はマットを2重に敷いて利用しています。そうする事で更に冷気から遠ざけ、柔らかい寝室になるようにしています。我々が利用しているものは、それぞれ5cm程度の厚さがあるので2枚重ねて合計10cmほど。
空気は強めに入れた後に適度に抜いて固くなりすぎないようにしています。これらのモデルは空気の栓をぬいておけば、ある程度勝手に膨らむので便利です。
このマットの断熱性能を表す指標が【R値(熱抵抗値)】だそうで、その素材がどれだけ熱を透過させにくいかを表す数値との事。R値が大きいほど断熱材として優秀ということになります。
アルパインブランドの本格仕様でも無いと明記されている事はなさげ。ファミリーキャンプ程度では、あまり気にされないのかもしれません。恐らくはモンベルもスノーピークもマットのR値は大差無く、2.5〜3程度と思います。(未公表の為、予測)
モンベル(mont-bell)U.L. コンフォートシステム キャンプパッド50 180
モンベルのマットは複数枚連結が可能なので、寝ている最中に連結部分が大きくズレてしまうことも有りません。修理キットも入っているので安心です。ただし滑り止めは付いていませんので、全体的にはそれなりズレたりします。
収納も簡単でコンパクトになります。とてもよく考えられているモデル。こちらのモデルが最大厚さなので、ファミリーキャンプであればコチラがオススメ。
スノーピーク キャンピングマット 2.5w(グランドオフトン付属マット)
スノーピークのグランドオフトンシリーズは、羽毛布団とマットがセットになっているので、高価ではありますがいくらかお得。ここまでの価格帯になるとNANGAなども候補に入ってくるのですが、封筒型のダウンで複数人で利用できるダブルサイズ。更にマイナス気温でも利用できる下限温度が高いモデルはそんなに選択肢がありません。マットもついているのはグランドオフトンだけでした。
こちらは、ケース自体がポンプの役割を果たすのでそこそこ便利です。また底面には滑り止め加工がしてある為、ズレにくい構造になっています。ただ、ダブルサイズのマットなので2枚がくっついた形になっており、撤収が大変です。キャンピングマットは1枚あたりの幅が大きい為、グランドオフトンに付属しているマットよりより広い面をカバー出来ます。
布団代わりの寝袋/シュラフ
前記の通り我々はシーズンによってシュラフを分けています。
夏キャンプ(6月〜9月)
温かい時期のキャンプはこの3ヶ月だけと思います。なるべく高原地域のキャンプ場に出向くというのもありますが、低地でも夜間はそれなりに冷え込みます。9月も後半になると、それなりに冷え込む為、この間だけは下記のシュラフを利用しています。
モンベル(mont-bell) 寝袋 ファミリーバッグ #1
モンベル(mont-bell) 寝袋 ファミリーバッグ #3
あえて別のタイプのものを利用しています。利用人数は大人2名に子供1名(3歳)
モンベルのファミリーバッグは封筒型の寝袋ですが、ジッパーを全開にして2枚組み合わせる事で、2倍のサイズになるんです。そしてモンベルの店員さんに教わりましたが、夏の暑い時期でも微妙に温度が違うので、最低使用温度の上限が高い方を掛け布団にする事で寝袋で温度調整が出来ます。
これが意外と便利。我々は地面からくる冷気をマット側でシャットアウトしているので、掛け布団側で調整しています。夏の時期でも寒い時期はファミリーバッグ#1を掛け布団。暑い時はファミリーバッグ#3を掛け布団にする感じ。
秋冬春キャンプ(10月〜5月)
夏キャンプ以外では、夜間はかなりの冷え込みになります。
昼間は割と猛暑でも夜間は肌寒いという事は多々有り。その為10月くらいからはダウンタイプのオフトンを利用しています。こちらは家のお布団のように快適ですが、撤収はものすごく大変。2泊もすると圧縮されていたダウンが膨らみ切るので、収納袋に入れ込むのが大仕事に。マイナス面もありますが
大人2人、子供1人(3歳)で丁度よい感じ。子供が大きくなったら一人外に出ることになると思います。
スノーピーク グランドオフトン ダブル1600 BD-051
コットがあれば夏でも冬でも一気に解決
余談ですが、これらの重ね使いもコットを利用する事でより快適になります。最近は子供が大きくなってきたのもあり、ダブルサイズとはいえ、窮屈になってきましたので、パパさんはコット寝が増えてきました。コットの場合は夏はそのまま利用しても問題ないくらい。冬はやはり下からの冷気がキツめなので、コットの上にスリーピングマットを利用して封筒型の寝袋に寝ても問題なかったです。
下手なマットよりは確実に快適なので、今後はコットの出番が増えると思います。人数分揃えるとなるとかなりの出費になり、荷物が増えてしまうというマイナス面もあります。コット寝については機会があれば、また別のページで記載していこうと思います。
Helinox タクティカルコット コヨーテ
寝具のまとめ
快適な睡眠確保は、寝具の役割を使い分けから!
基本的にそれぞれ役割が違う物を組み合わせて利用します。一つの寝具に複数の役割をもたせようとしても限界があり、性能が低くなりがちなので層を重ねるように、寝具関連のギアを積み重ねるとより快適になります。
スリーピングマットはR値が高いものを準備
マットについてはなるべくR値が高いものを用意できれば、冬キャンプの快適度が上がります。ファミリーキャンプ向けのマットではR値が記載されていない事が多いですが、山岳メーカー(イスカ、サーマレスト)などではきっちりと公表されている事が多いです。予算に余裕がある方は、それらのメーカーの中でもフラッグシップモデルを選ぶと、寒さをしのげると思います。ちなみにR値が低いものを重ねたとしても値が倍になるわけでは無いそうです。我々の用途程度では3程度で問題ないくらいかな?程度。
寝袋/シュラフはシーズンによって使い分けると快適度アップ
寝袋はマミー型や封筒型がありますが、我々は封筒型を利用しています。理由は家族みんなで寝られるから。それらも夏シーズンと冬シーズンで使い分けます。特に冬キャンプはより重装備にしないと、確実に風邪を引いてしまいます。マイナス気温の中で頼れるのは寝具のみ。キャンプを始めたばかりの頃、経験値の高い友人に教わりましたが、【寝具だけはケチるな】というお達し。これは間違いない事なのだと思います。
1日(キャンプ)の始まりは快適な睡眠からです。
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