【レビュー】さよならジュラペグ。岩を砕く、ソリッドステークを揃えます!

【レビュー】さよならジュラペグ。岩を砕く、ソリッドステークを揃えます!

ソリッドステークという鍛造ペグ

名前だけは聞いたことがある方も多いハズです。ペグなんてなんでもいいだろうと思っていましたが、そんな事ありません。特に初心者には鍛造ペグがオススメです。

いわゆる高級テントでも、なぜかジュラルミンペグが付属されているので、まぁいっかって安心しちゃってた部分も有ると思います。 ※スノーピークの最高峰、「パーフェクトランドロック」でさえジュラペグです。

でもそれは大きな間違いですーーー!

しっかりとしたペグは一番最初に買い揃えるべき道具と思います。同時に揃える事が多いかもしれないペグハンマーは購入リストの順位を落として構いません。でも、鋼鉄製ペグは絶対的に揃えていたほうがいいです。

メーカー製品名
スノーピークソリッドステーク
村の鍛冶屋エリッゼステーク
コールマンスチールソリッド

各社鋼鉄製のペグをリリースしているので、お好きなメーカーで揃えるのがいいかと!

そんなに差がないと思います。ウチはソリッドステーク(いわゆるソリステ)にしました。エリステのカラーバリエーションも惹かれたのですが、結局色がハゲてくるらしいので、各サイズ2cm長いソリステにしました。

コールマンのスチールソリッドは、あんまり見かけません。店舗に確認しましたが、在庫している所があまりありませんでした。

あと、お金をかけても良いなら【カーボン】や【チタン】などもありますが、ものっすごい高いです・・・

カーボン素材はロードバイクで自分も使ってますが、衝撃があると毛羽立つイメージ。MSRのカーボンペグは、アルミでラップしてるのでハイブリッドタイプですね。軽さを追求してるのかな?

チタンペグは、曲げ加工に弱いのでペグが曲がるくらいの力が加わると、おそらく割れます。(単なる予想ですが)Amazonなんかで売ってる中国製のチタンペグはわりと安価ですね! それでも鍛造ペグの2〜3倍します。どちらも鉄よりも強いと言われますが、やっぱコストもかかりますねー!

ホントに必要ですか?

多分ですね、プロキャンパーさん達は必要ないです。キャンプに慣れてくるにつれ、買い集めた荷物はどんどん削ぎ落とされて、軽量化、最小化の方向に向かいます。

それこそ現地調達で木で作る方や、石なんかで代用している方も居るようです。また雪中キャンプなんかでは、地面が凍ってしまい、更に積雪、そして雪が凍結してペグを回収できない事もあるそうで、そういったシチュエーションでも鋼鉄製ペグは向きません。木製の即席ペグを埋め、切り捨てるのが良いそうで。

少なくとも、設営、撤収に時間をかけられないファミリー層や我々のような初心者さんこそ、揃えておいたほうがいいです。

キャンプデビューとなった、グリーンパーク吹割キャンプ場は川の近くが設営場所でしたが、非常に地面が固く、トルテュProに付属している、ジュラルミンペグの殆どが地面に入っていかない洗礼を受けました。

※この時、お友達はエリステでサクサク

ペグダウンしないと、突風なんかでテントやタープはアッサリとぶっ飛んでっちゃいます。初めての設営という事もあり、かなりの時間をペグの打ち込みに割くことになり、打ち込み終わった後には体力の半分近くを持っていかれ、炭の火おこし時間が遅くなってしまいました。

上手な方もいらっしゃると思いますが、打ち込み場所、角度、打ち込む方法なんかをあーでもないこーでもないと、何度も何度もやり直すより、

バキっと一発でキマる鍛造ペグは本当に頼りになるツールです。

ソリッドステークの種類と利用箇所

ソリッドステーク20

テント本体をペグダウンする箇所に最適。長いペグだと打ち込むスペースがうまく取れない場合もあります。もちろん1サイズ上のソリステ30でも構わない箇所ですが、ちょっとでも荷物を軽量化したいのと、ソリステ20の利用箇所はここしか無い場合が多いので、ペグケースの中からすぐ見つけられる利点も。

ソリッドステーク30

テント本体から伸びる、ガイロープをペグダウンする箇所に最適。又、タープのサブロープのペグダウン箇所に利用。一番利用する本数が多いかもしれません。ウチもこのサイズが一番多いです。汎用性が高いので様々な箇所に利用できます。特に、ランドステーションはこのサイズのペグが大量に必要になります。

ソリッドステーク40

泥濘んだ場所に使う事も有ると思いますが、必ず利用するのはタープ類のメインロープをペグダウンする箇所に利用します。うちの場合は、ヘキサエヴォとランドステーションのメインに利用しています。こんな長いの必要かな?って思ったのですが、キャンピカにお邪魔した時、ソリステ40が根本まで手で差し込めるサイトだった事があります。メインに使う少数のペグとして揃えておいたほうが安心できます。

ソリッドステーク50

40じゃ不安な人の為にw ウチは1本だけ盗難防止で用意しています。40を利用しないで、メインはすべて50という方もいるそうで。

色々とシチュエーションはあると思いますが、20を10本、30を25本、40を4本揃えておけば、1つのテント、タープ組で困ることは無いかなと。(自分たちのテントやタープに合わせて!

あと、鍛造ペグってホントに重いです。数十本揃える事になるので、結構な重量ですので、それなりに丈夫なケースに収納する事をオススメします!子供ってペグいじり好きですよね。カンカン鳴らしたり、ペグダウンのお手伝いしたり。そういえば、ウチの子は、まずペグ運びからお手伝いをしてくれるようになりました。

注意点

注意点もあります。鋼鉄製のペグは設営の手間を軽減してくれるのと、キャンプで使用するテントの安定感を増すアイテムという意味では、大変に優れたものと思いますが、逆にそれが仇となる場面も有ります。

ずばり、風の強い状態で無理にタープやテントを設営し、そのまま滞在を強行したりすると、よろしくない状態になります。具体的には強風の為、打ち込んだ鍛造ペグが抜けてしまい、風に煽られて暴れまくる可能性があります。ペグが凶器となって自分のサイトを含め、隣接する他のご家族を傷つけてしまう可能性もゼロでは有りません。

滞在が困難になってしまうほどの天気では、短時間での撤収も難しいかもしれませんが、可能な限り周りに被害が出ないような状態にするよう心がけるべきと思います。

我々は多少風が強い場合には、必ずクロス打ちして抜けにくくするように対策しています。どんどんペグが増えていく・・・

他の選択肢

エリッゼステーク

ソリッドステークはとても良いものです。他のメーカーでも同様の鍛造ペグがあります。大きな違いは有りませんが、各社の特徴があり、特にエリッゼステークはカラーバリエーションが豊富で、コストパフォーマンスもよい為人気があります。サイズ展開もスノーピークに近いです。

形状は楕円形の為、コチラのほうが地中で回転しにくい為、抜けにくいと聞いた事があります。より安心かもしれませんが、より撤収に手間がかかるかもしれません。18cmの物を用意する予定なので試してみた後、ご紹介したいと思います。手にとった事はありますが、実際に利用したことはありません。

スチールソリッド

ランタンが有名なコールマンからも鍛造ペグが出てます。コチラは殆ど見かけた事がありません。店舗でも在庫を切らしている事が多いようです。※ たまたまかも

ヘッドの形状はエリッゼステークに似ていますが、本体形状はは楕円ではないようです。

Boundless Voyage チタンペグ

鍛造ペグでは到達出来ない軽さと丈夫さを実現している、恐らくは最強のペグです。細身なのでちょっと打ち込みにくいかもしれませんが、扱いやすさに大きな違いはなさそうです。一番の特徴はその軽さ!

鍛造ペグと比べ、かなりの軽さなので、持ち運びは楽ですね! 丈夫さについては鍛造ペグのかなり上を行くと思います。ただし、チタンは性質上、曲がる事が苦手なので割れやすいです。

あまりにも硬い地面の場合、鍛造ペグは曲がってしまい、ハンマーで叩き直す事でまっすぐに戻りますが、チタンペグは恐らく折れてしまうか、クラックが入り、使えなくなってしまうと思われます。※かなり特殊な状況と思います。