キャンプ場に電源を持ち出します。大容量のポータブル電源が便利!

キャンプ場に電源を持ち出します。大容量のポータブル電源が便利!

大容量のバッテリーは一個持ってて損はない。

リコールについてはこちら

キャンプ場では電源サイトがとても便利ですね。特に冬のキャンプでは電気毛布やヒーターなどで大活躍します。けれども電源が常設されている区画サイトは予約が埋まりやすいのに加え、荷物の多くなるファミリー層や、大型テントのユーザさん達はフリーサイトに頼りがちになってしまいます。フリーサイトで電源有というキャンプ場はほぼ無いに等しく、フリーサイト+電源の組み合わせは誰しもが一度は考える事ではないでしょうか。

ウチは2ルームやシェルター型のテントが多い為、フリーサイトをよく利用します。区画サイトだとギリギリになってしまう為、一応制限がないフリーサイトが便利なのですが、フリーサイトには電源がありません

冬のキャンプでは、電気毛布とテント内の暖気を循環させる為に、サーキュレーターが大活躍します。夏のキャンプでは、人によっては電源式のモバイル冷蔵庫なんかを利用している方もいるとお聞きしました。

いずれにしても、区画サイト(電源有り)でのみ実現可能な贅沢なのですが、これをフリーサイトでも利用したいとなると、持ち出し可能な電源である、大容量のバッテリーが必要になります。

我々は現在購入可能な以下のバッテリーを検討しました。

※世の中には、三菱アウトランダー(PHEV)というチートカーも存在します。バッテリー容量は12Kwh。実に3,243,000mAh。なんとも羨ましい車種です。所有者様は、多分このページは全く意味がないと思われます。

検討したポータブル電源

Anker PowerHouse ポータブル電源

Suaoki ポータブル電源(PS5B)

※ Yahoo Shoppingの「高山企画」さんは、対策品ACアダプターでの販売をされていました。

主に検討したのは、上記2つです。クラウドファンディングもチェックしました。

RIVER: Your Mobile Power Station & Solar Generator

クラウドファンディング Indiegogo での募集。こちらは参考程度。高いから。

▶ 発送始まってます

重要視した項目

購入するに辺り、下記の項目の順で比較しました。

  • 価格
  • 容量
  • 充電のしやすさ

価格

価格については、AnkerのPowerHouse(以下Anker)とSuaokiのポータブル電源(以下Suaoki)では、ハッキリとSuaokiの方にアドバンテージが有ります。(2017/07現在)

Anker : ¥49,800

Suaoki : ¥39,800(かなり変動しています)

約1万円変わってきます。Suaokiはその後価格改定が入り、¥42,880 になりましたが、まだSuaokiの方が安いです。これは容量差にも関係するかと思いますが、それにしても1万円差。

デザインはAnkerの方がよい為、しばらく悩みました。

容量

容量については、Anker Powerhouse の方が若干ですが大きいです。34wほど。殆ど差は無いですが、Ankerの方がすこーしだけ長い時間利用できそう。ただし、Ankerは出力が120WのACポート1個だけ。

Anker  : 434Wh / 120,600mAh

Suaoki : 400Wh / 120,000mAh

Suaokiは300WのAVポートが2つ。Ankerの120Wってちょっと寂しいかもしれない。まぁウチの用途だと10W〜30W程度のサーキュレーターと電気毛布のみなので特にどちらでも問題ないのですが、一応この出力値に関しては結構な差があったので記載しておきます。それとDC-ACの変換効率が重要で、それらの効率によっては、表記の容量分取り出せないです。例えば容量が 100Wh あったとしても、DC-AC変換効率が 60%とかだと 60Wh 程度しか利用できません。こちらのモデルは表記はありませんが、85%程度のようです。

ウチはUSBは利用しませんが、どちらも一緒の4ポート。シガーソケットの出力も利用予定はないですが、こちらもどちらも1ポート。やっぱ電源口2つというのが大きな差かも。

ちなみにAC-DC変換効率によっては、上記の容量がまったく意味をなさないです。SmartTapのPowerArQなんかは600W級ですが、100V DC-AC変換効率は68%だそうなので、実質 408W程度ですぜ。改良品?は85%だそう。

充電のしやすさ

充電のしやすさについては、持ち出した時の事を考えて比較しました。車内での充電と、ソーラーパネルでの充電です。

・車内での充電

Suaokiの方は付属品でシガーのインプットケーブルがあり、シガーソケットでの充電が出来るようです。一方Ankerの方は何やら他のユーザ様の情報によるとシガーからの充電はどう頑張っても出来ない様子。その後の結果が書かれていないので、深追いはしていませんが、どうも雲行きが怪しい。

ウチは別途、車載のDC/ACインバータを持っているので、そちらで回避出来れば特に問題なさそうなので、Suaoki、Anker共にインバータでの充電情報を探したのですが、見つけられませんでした。

・ソーラーパネルでの充電

これはそれなりの道具を揃えると、Anker、Suaoki共に問題なく出来るようです。ソーラーパネル自体が高価なのが難点ですが、収納サイズも馬鹿にならなそう。折りたたみタイプだとよいのですが、そちらは充電効率が悪く、2個程度は並列が必要な感じです。そうするとポータブル電源本体の価格に近づいてしまう感じ。あくまでも緊急用として考えた感じでは、どちらもソーラーパネルでの充電が可能という時点で大差なさげ。

買ったのはこちら。そして使った感じ

色々と検討し、購入したのはSuaokiの方。結局安いのが効いとります。デザインに関してはAnkerが圧倒的に良さげなので、しばらく悩みました。しかしSuaokiはどんどん値上がりするばかりで一向に安くならず、半年経過。この前のAmazonセールで1万程度安くなっていたので、今しかないと思いポチりました。そのすぐ後、欠陥が見つかったのか、モデルチェンジなのか、採算が取れない為の出荷停止なのか気になりますが、長期在庫切れ。今現在(2017/07)も欠品中。

実際に冬キャンプで試してみました。

家電製品を使ってみた感じ

サーキュレーター(自宅での利用でテスト)

サーキュレーターは以前も記事に書きましたが、ウチは下記の物を使っています。最大風力で23W程度。サーキュレーターは夏も冬も大活躍。特に冬は必需品。なぜならいくら強力な暖房器具でも暖気は上に留まってしまって、リビング空間が全く暖かくならないので、かき回す必要があるから!

最大風力のまま、13時間の稼働を確認しました。(首振り付き)

大切に使えば、2泊行けそう。観光の移動中に車内で充電しちゃえば少しでも回復するので!

パナソニック 電気敷毛布

電気毛布は、下記の物を使っています。付けてみた感じ40W~50W。コチラは7時間の稼働を確認しました。

丁度1泊ぶんですかね?

電気毛布は、冬キャンプで持ち歩く感じです。マイナス気温の冬でもサーキュレーターさえ動いてくれていればルーム内は25度以上を保てる為、必需品ではないですが、まぁバックアップとして考えます。弱めで使ってみた所12~3W程度だったので、大切に使えば10時間程度は全然持ちそうです。

Suaoki本体を充電してみる

車の中での充電に関しては、シガーソケットからの充電に関しては、11〜13W程度の表示。これでは丸1日以上充電に掛かる計算・・・・ハッキリ言って使い物なりません

一方、DC/ACインバーターを通して充電した所、78Wの表示。自宅のAC電源からの充電も75W〜80W程度です。これなら5時間程度で終わります。キャンプ中の買い出しで1時間程度お出かけする時にでも充電すれば、結構復活できそうですね。

ちなにみですが、DC/ACインバータは下記の物を利用しています。もう10年近く使っていますが、あればとても便利です。こちらのインバーターであれば、常時70W以上での充電を確認しています。(MAZDA CX-5 : ディーゼル車)

セルスター DC/ACインバーター

Suaokiのポータブル電源を含めて、世の中に出回ってる持ち運び可能な大容量と言われるバッテリー(ポータブル電源)は、すごく容量に余裕がある!という訳ではない感じですね。

ウチでは、この1台しか用意できませんでしたので、スマホやカメラなんかは別のモバイルバッテリーに任せ、すべての電源用途をポータブル電源に頼るという事はしないようにしています。

一応、この「電源を外に持ち出そう!」というコンセプトのポータブル電源ですが、ここ数年にキャンパーさん達に利用され始めた、比較的新しい道具に部類されるようです。元は車中泊のキャンパーさん達の需要が高かったようで、ここまでの大容量ではないですが、幾つかのプロダクトがリリースされていました。先人様達の活動に感謝です。お陰様で便利な道具を利用できる世の中になりました。

人によっては、キャンプ中は携帯の電源は落とし、焚き火以外の夜の光は要らない!という、かなり慣れた方もいらっしゃると思います。

キャンプは、非日常の不便を楽しめてこそとは思いますが、何も無理にそれを実現しようとしても、家族みんなが楽しめないと途端に辛いものになってしまいます。本当に10家族居たら10通り違うのが当たり前の世界と思いますので、自分たち家族のキャンプスタイルにあった用途のツールを揃えていくのが良いと思います。