荷物が入り切らない! 大きい荷物はルーフラックへ。撤収時間を短縮!

荷物が入り切らない! 大きい荷物はルーフラックへ。撤収時間を短縮!
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もう限界!キャンプ道具が車に入り切らない!

キャンプ道具が増えてきました。お気に入りの道具に囲まれて過ごすキャンプは、大変に楽しいもので、且つ便利なものでもあります。あれもこれもと持ち込みを始め、あっという間に車のトランクスペースが無くなりました。

なるべくコンパクトな道具を選んできましたが、それでも限界があります。トランクルームの広いミニバンユーザには経験がない悩みかもしれないです。ウチは、MAZDAのCX-5ですが、恐らくSUV / コンパクトSUVは、今後ミニバンより増えていく車種と思いますので、何かの参考になればと思います。

荷物が増えるにつれ、設営と撤収時間も比例して増えて行きます。特にキャンプが終わった後の撤収は、時間との勝負。チェックアウト時間が近づくにつれ、焦りも倍増してきますよね。ちょっとでも効率を上げるために、今後パッキングの方法も研究していく予定です。

SUVはトランクスペースが狭い

SUVはミニバンに比べ、有効トランクスペースが狭いです。3列シートがあるタイプのミニバン以下で、ステーションワゴン、ハッチバック、SUVは3車種共に、積載量にそれほど大きな違いがありません。ウチではトランクスペースに収まりきらず、フロントシートまで荷物が侵食しています。ありとあらゆる車の隙間に対して、荷物のテトリスを試しますが限界もあります。

リアトランクは、最低限の視界を保つべき

有料の高速道路を利用してキャンプ場へ移動する事が殆どと思いますが、リアガラスがはち切れそうなほどに積載している方々を多く見かけました。特に違法ではないので、問題はないのですが、かなりの確率で無理な車線変更をしてきますので、早急に追い越すか車間距離を開けます。

車の構造上、サイドミラーだけでは死角が生まれがちです。大切な家族を含め、他人への巻き込み事故も考えられますので、後方視界は可能な限り確保するべきと思います。

ジェットバック/ルーフボックス は荷物の種類が限られる

SUVの場合、後方視界確保、且つ収納スペースの拡大となると、ルーフに頼るしかありません。種類としては2択で、ジェットバック/ルーフボックスか、ルーフラックか?という感じになります。

※例外としてソフトパッケージがありますが、ルーフに傷が付いちゃいますので、ここでは割愛します。
※また、ヒッチメンバーで牽引、もしくはヒッチキャリアの選択もありますが、イニシャルがデカすぎるので割愛します。特にヒッチキャリアは荷物を積み上げるとすぐにナンバーが隠れてしまいがちで、法律上車体から10%しかスペースが取れないので、荷物の種類も限られてきます。

当初、ジェットバック/ルーフボックスを考えていましたが、群馬のグリーンパーク吹割キャンプ場で、お隣にいらっしゃったミニバンのご家族と荷物の積載についてお話が盛り上がった際に、ジェットバック/ルーフボックスよりだったら、ルーフラックのほうが良いとお話がありました。

理由としては、ジェットバック自体は防水で物も悪くないのだが、ハードケースという構造上積み込みできる物が限られてしまうとの事。つまり、高さがあるコンテナや荷物なんかは詰め込みが難しくなります。ウチは、テント類はいいとして、無印の特大コンテナが2〜3個・・・・そのうち、スノーピークのコンテナに買い換えようか なんて話も出ているくらい。

▶ シェルフコンテナ50(シェルコン)に買い替えました。

確かにその通りだと思いましたので、先輩の助言に従い、ルーフラックを用意しました。

ルーフラックを取り付ける為に、こんなものが必要になります。

下記の「フット」、「取り付けキット」と「バー」も必要なのでルーフラックとは別に用意が必要です。フルモデルチェンジ前のCX-5であれば、下記のものを揃えると、一通りルーフキャリアのセットが揃います。

ルーフラック(ルーフキャリア)

THULE 大型ルーフラック TH824 トレイル

ルーフラックを車体に取り付ける為のパーツ

THULE ベースキャリア TH753 (フット)

THULE 車種別取付キット (マツダ CX-5/CX-7/アテンザ/アクセラ)

THULE ウイングバー TH961 (ブラック)

ルーフラックはどれくらいの荷物が乗っかるのか?

重量制限と速度制限があります。

ウチで用意したのは、上記の通りスーリーのTH824という大型のルーフラックです。Canyon859と迷いましたが、Canyon859はExtentionをつけると、ルーフ全てを埋めてしまい、ギリギリ過ぎてちょっとイマイチなルックス・・・

かと言ってノーマルのままだとちょっと小さめ!

TH824であれば丁度良さげです。

TH824 ルーフラック自体の荷物の最大積載量は 【 75kg です。

ちなみに、荷物を積んで高さが 3.8m 】以上になると、道路交通法的にNGらしいです。
お縄ですぜ。お縄。

注意点としては、フット TH753 の最大積載量がバー1組あたりで、【 100kg 】となっていますので、TH824の場合は、自重が【 15kg 】あるので、念の為フットの最大積載量からマイナスして考えておく必要があります。

【 100kg 】 – 【 15kg 】 = 【 85kg 】

フット TH753 自体の最大積載量は 【 85kg 】です。

結局、ルーフラック TH824 の最大積載量が 【 75kg 】で収まっているので特に問題ないのですが、TH824以外や、別のフットを利用する時は、最大積載量をキチンと調べておきましょう。

例として。利用するフットの最大積載量が 【 60kg 】 だとしたら、ルーフ【 15kg 】だとすると、荷物は【 45kg 】 しか載せられない計算になります。

一応、上記はフット1個あたりの制限になります。フットは4つなのでトータル重量の負担を4分割するのが正解と思いますが、荷物の偏りもあるので1個あたりの制限は超えないようにしておいたほうが良さげです。

ついでに、取り付けた状態で車速は【 130km/h 】まで大丈夫だそうです。日本の高速道路の制限速度は100km/h〜110km/h なので、これも問題ないですね。

では、実際にどれくらいの物が乗っかるのでしょうか?

ウチでは下記のものをルーフラックに乗せています。

夏のキャンプ時

  • バレルバッグL  “寝具とマット類、その他” x2 (5kg x2)
  • Snowpeak ランドステーション 8.9kg
  • Snoepeak ヘキサエヴォ 4.5kg
  • Snowpeak ポールキャリングケース 約5kg (ポール、IGT脚、その他)
  • テントシート 約1.2kg

合計 約 30 kg

冬のキャンプ時

  • バレルバッグL  “寝具とマット類、その他” x2 (5kg x2)
  • リビングシェルロング(本体幕+フレームのみ) 約18.6kg
  • Snowpeak ポールキャリングケース x2 約5kg (ポールその他)
  • テントシート 約1.2kg

合計 約 35 kg

幕に至っては、2ルーム、ランステ、大型タープを全て載せても余裕がありそうです。実際に載せたこともありますが、キチッと収まります。

かなりの物が乗っかりますね。これをベルトで縛り付けて、最後にスーリーの専用ネットで覆っています。これだけの荷物を上に持っていけるので、リアのトランクスペースもかなり確保出来ます。

荷物の固定にはベルトが必要

inno ハイグレードベルト (2M) ▶ 荷物を横に縛りこむベルト

inno ハイグレードベルト (4M) ▶ 荷物を縦に縛りこむベルト

荷物をルーフラックに置いたあとは、固定が必要です。縦か横、どちらかを固定すると問題ないと思いますが、我々は万全を期す為、縦横どちらも固定します。

固定にはベルトが便利で、我々は比較的安価なinnoのベルトを利用しています。

仕様最大荷重 : 60kgf以内

初期破断強度 : 150kgf以内

1本あたりの最大値なので、キャンプ用品程度なら十分ですね。カヌーとかの大型の荷物はより注意が必要かも知れません。thuleのベルトは300kgfとかあるようです。

我々は荷物を縦方向で固定する4メートルのベルトを2本横方向に固定する2メートルのベルトを4本利用しています。ルーフラックの面積を4分割して、それぞれの面を横は2メートルで固定し、縦の2面を4メートルのベルトで固定します。

使い方は単純で、空気抵抗がなるべく無いように荷物を配置した後、最初に縦。その後に横を固定します。

この順番はとても重要です。

ルーフラックは空気抵抗がかなりある為、高速道路走行中は、結構な風切り音が発生します。また、ベルトはキツめに縛り込みますが、平らなベルトの場合どうしても空気抵抗を受けてベルトが震えます。これはラックの下型が特に酷く、フーフラックと車のルーフの間を通る部分の騒音がスゴイです。

試行錯誤しましたが、縦に固定するベルトは長めなのでどんなにキツく固定しても指で押すと伸びるくらいの若干の遊びが出てしまうようです。これを防ぐには、最初に縦を固定し、次に横を固定するしかありません。そうする事で縦方向のたるみが改善され、騒音が発生しにくくなりました。

ぜひお試しあれ!

あまりよくない例:

ルーフラックの下側。ウィングバー(土台バー)からベルトが水平に伸びているのが分かるでしょうか?バーの下は空気がかなり流れますので、荷物から跳ね返った空気がベルトを揺らしてしまい、騒音が発生します。

比較的マシな例:

同じくルーフラックの下側ですが、ウィングバー(土台バー)から伸びているベルトがバーの上側に引っ込んでいるのが分かるでしょうか?こうする事で、バーが風よけになって空気があたりにくくなるのと、横方向のベルトで締め上げるカタチになるので、荷物からの跳ね返り空気でもベルトが暴れにくくなります。

THULE 専用ロードネット TH824

こちらは専用のネットになります。専用設計なのでピッタリガッチリ。

専用のフックが付いていて、それがルーフラック側のフック取り付け位置にバチンとハマります。いちいち縛り込みや、位置合わせなども必要ないです。

デメリットもあります。

積み込みがちょっとキツイ・・・

残念ながらマイナス面もあります。

貧弱体質なので、そもそも上に重いものを上に持ち上げるという行為が辛いです!最大合計約70kgもの荷物をおろしあげするのは、地味に効いてきます。1泊とかだと疲れが回復しきらないウチに撤収です。ツライ・・・!

燃費はマジでかなり下がる!

2つ目のマイナスですが、燃費はかなり下がります。CX-5は 高速利用時に、80km/h平均でリッター 19km〜20kmは出ます。大体100km/h で リッター17km〜18km程度。

これが、ルーフラック搭載後は、リッター15kmを割ります。

落ちすぎぃ!!

ルーフラックの空気抵抗は馬鹿になりません。なにも積み込みしていない空っぽ状態でもリッター15km以上にはなりません。対して、ジェットバックはエアロ効果が高いので、もう少し燃費低下を抑えられそうです。こればっかりはどうしようもないと思います。

雨天時には荷物の防水対策が必要!

雨天時には、ルーフにあげてあるテント類、シュラフ類は雨に打たれてしまいます。こういった場合は、事前に防水シートで覆うなどの対策が必要になります。ジェットバックはこういう時に強いですね!初めからハードケースなので、対策自体が必要ないです。

テント類は大型のビニール袋に入れた後に収納ケースに入れてしまってます。そうすると本体は大丈夫。ケースは濡れてもかまわないので!

ルーフラックを導入してみて、結局どうなった?

キャリア導入前のCX-5トランクの様子

キャリア導入後のCX-5トランクの様子

シェルフコンテナ(シェルコン)を導入し、バレルバッグを活用することで、トランク周りはかなりスッキリしました。

▶ シェルフコンテナに天板ってあれば便利ですよね? 作っちゃいましょう!

▶ 【レビュー】スノーピークの「バレルバッグ」防水!濡れたテントも収納可!

▶ 【キャンプ道具の積載】スノーピークの「バレルバッグ」買い足しました。

シェルフコンテナを用意して、トランク側に重い荷物を置くようにしました。ルーフラックに寝具など今までトランクにあったものを外に追い出す必要があるので、雨対策や、虫対策が必要になります。それらはバレルバッグを利用する事で、一気に解決です。

まとめ

ルーフラック・ルーフキャリアはかなりの荷物が乗っかります!荷物下ろしあげの手間が気にならなければ、とても協力なツールになるのは間違いありません。しかしながら、マイナス面もあります。

ズバリ、燃費がかなり落ちてしまうので、元々燃費がわるい車に乗られている方は、さらに移動費がかかってしまうことになります!

以上のプラスとマイナス面、両方を考慮し特に問題ないと思われた全国のSUVキャンパーのみなさん。ヒッチメンバーもカッコイイですが、ルーフラックでお手軽に収納スペースの拡張をしてみませんか!