【レビュー】美しいケロシンランタン ペトロマックス HK500 を試す!
- 2017.02.12
- ランタン

ペトロマックスのHK500。ブラスを用意しました。
公式より引用
長年にわたり世界で最も知られている圧力式灯油ランタンです。
200 以上の細かなパーツから構成され、その美しく完成された姿は
世界のランタン愛好家から絶大なる支持を得ています。
灯油独特のやさしい明りは人びとの心を和ませ
ゆったりした夜の時間をお過ごしいただけます。引用 スター商事
400W相当の500CPのパワーです。非常に明るいです。機能的に優れているだけでなく、メカメカしいデザインと各種カラーの美しさが多くのユーザーを量産し続けているようです。ひと目見てかっちょいいと思ったのですが、
ケロシンランタン = 非常に取り扱いが難しく危険
という、先行イメージがあったので、なかなか手が出せずに居ました。スノーピークのギガパワーBFランタンの力不足が目立ってきたので、思い切って買い替えました。
パッケージについてはシンプルで、予備のマントルが2枚ついています。その他メンテナンス用の工具と、スペアパーツが数点あります。メンテナンス用のパーツ類が入っている封筒はすぐに破れてしまう為、ジップロックなどに入れ替えておくと安心です。
ケロシンランタンは、ガスランタンと違い、気温の変化に強いです。ガスランタンは外気が下がるにつれ、光量がどんどん落ちます。Snowpeak社のBFランタンの場合ですと、プロイソを使うことである程度光量の低減を防げますが、気温が10度を切ると明らかに光量が落ちてきます。
冬場はそういった心配のない、ケロシンランタンがいいですね!
ペトロマックス HK500
外観はとても美しい
HK500に用意されている全てのカラーに言えると思いますが、非常に美しいです。しばらく眺めていても飽きないくらい。特にブラス(真鍮)は金色に輝く本体が魅力で、武井バーナーと同じく使い込んだ具合を楽しんだり、コンパウンド等で磨き込み、新品の輝きを再現したりなど、メンテナンスを楽しんだり出来ます。
てっぺんのトップフードに関しては衝撃に弱めで、簡単に凹んでしまいます。うっかりドライバーをブツケてしまい、凹みを作ってしまいましたが、裏側から叩き出しする事で凹みが治りました。タンクに関しては衝撃に弱いという事はなさそうですが、乱暴にしない程度に大切に使おうと思います。汚れたペトロマックスもかっこいいので、しばらくは放置して色の変化を楽しみたいと思います。
発光色は優しい色味!
400Wクラスなので、非常に明るいです。SnowPeak社のBFギガパワーランタン(170W)と比べても歴然とした違いがあります。発光色はだいぶ温かみのある色で完全な暖色系です。2700K~3000Kくらいの色温度かと。
ブラスだと同色で本体に反射する為、色の相性も良い気がします。上記の通りガスランタンに比べて明らかに暖色よりなので、寒色系が好きな方は、マントルを変えてみて自分の好きな色味に近いものを探す必要があるかもしれません。いずれにしても白い発光具合にはならないと思います。
オプションにあるマッド加工のホヤと、リフレクターをつけることで、また違った雰囲気を楽しめます。どちらも手元にあるので、後で別ページで追記します。
▶ トップリフレクターを試す!
▶ マット加工ホヤを試す!
燃費が思ったよりいい
タンクの容量は約1リットルですが、燃料を満タンに入れる事は推奨されていません。その為、燃焼時間も表記の時間よりは多少短くなりますが、1晩過ごすのには十分な燃焼時間でした。
OD缶、ガソリンタイプのランタンに比べて運用コストがかなり下がりました。ランタンのOD缶がなくなり、5リットル程度の灯油タンクのみになった為、燃料の荷物がかさばる事もありません。使い込んだわけではありませんが、18:00くらいに点灯し、22:00くらいにテント内へ。その後、0:00付近まで利用してて、タンクに1/4くらい燃料が残ってます。
(室内利用は、自己責任で。ベンチレーターを開けるのを忘れずに)
条件によると思いますが、フルタンクで6-7時間くらい点いているかな?
メンテナンス関連
コールマン マントル 11型
今現在はコールマンの11型を利用しています。純正と比べて少し発光具合が白い気がします。
そして多少明るい気がしないでもないです。いずれにしても、トップリフレクターを付けてしまえば、反射する光は黄色になってしまうので、細部に拘る人でなければ代用品として用意して置いても良いと思います。純正マントルについては、壊れやすいというお話が多数ありました。確かに移動中に崩れていた事があります。その為、純正品に比べて衝撃に強いこちらのコールマンの11型を推している方もいるようです。
ペトロマックス純正マントル
純正マントルは購入時に2つ付いています。これが最後の純正マントル。ロゴが着色されていますが空焚きするときれいに消えます。色味に関しては純正品が一番よい気がします。
▶ ペトロマックスのマントルが崩れてしまったので交換します。
大王マントル
大王マントルもサードパーティ製品で、結構評判がよいです。純正品と同等の明るさという話しもあるので、機会があったら試したいと思います。
マイナス面もある
ポンピングが大変
ケロシンとガソリンランタンの構造上仕方のない事なのですが、ポンピングしていた圧力が下がってくると発光具合が不安定になりますので、定期的にポンピングが必要です。
感覚的には、2時間に1回程度と思いますが、燃料が減ってきた時のポンピングに関してはかなりの回数が必要になります。指が痛くなるくらい。使い始めの頃はそれすらも楽しい行為だったのですが、段々と億劫になってきました。その為オプション品の空気入れが使えるアダプターに交換しています。
アダプターを利用する事で、自転車用の空気入れが利用できるので、4~5回ポンピングするだけでメータの赤いラインまで一気に圧力をかけられます。
構成パーツが多いので、故障率も上がる
かなりのパーツ数で構成されていますので、その分故障率も上がります。前日メンテナンスをしていても、キャンプ当日に突然機嫌が悪くなる事も有るようです。メンテナンスフリーとはいきません。メンテナンスに関しては、他の方がかなり詳しく載せられているので、そちらを参照するといいと思います。
我々も今後メンテナンスが必要になってくると思いますが、その際はこちらでも取り扱う予定です。そういったメンテナンスの手間を含めて、機械いじりを楽しめる方には、ぜひオススメしたいランタンです。
マントルに関しては、ガスランタンよりモロイと感じます。先に述べた通り移動で破損をしていた事もありました。純正品しか使えないわけではなく、上記の通りコールマンの11型や、大王マントルの111もフィットし、利用が可能なようです。人気のランタンであり息の長い製品ですので、アフターパーツは充実しています。しばらくは欠品に困ることは無いと思いますので、メンテナンスでパーツ不足で困る事はなさそうです。
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