【レビュー】設営5分! MSRのエリクサー3 を試します! カンガルースタイルに便利

【レビュー】設営5分! MSRのエリクサー3 を試します! カンガルースタイルに便利

MSR エリクサー3を試します!

MSR エリクサー3

ランドステーションの活用を考えた時に、どうしても問題になってくるインナーテント。アメニティドーム/ランドブリーズや、ピルツ、廃盤のランドステーションのインナーテント。サイズや、使用感など検討を重ねた結果、MSRのエリクサー3をインナーとして利用する事にしました。

MSR エリクサー3

エリクサー3の大きさ

大きさ的には、173cm x 213cm なので、アメニティドームのSと同等です。

大人2名と2歳児1名。この家族構成で、グランドオフトンダブル1600を利用しています。マットはモンベルの5cm厚のマットとスノーピークのマットを2重に敷いており、かなり厚みをもたせています。

大きさ的にはギリギリです。全てのテントスペースをマットとオフトンが専有します。エリクサーは前室が両端にあるので、片方の前室スペースに着替えや小物を置いて、小物を取り出しやすいようにしています。

山岳用テントの中でも、有効スペースが大きいエリクサー3であっても多少の窮屈感は否めません。大人2名であれば問題ないと思いますが、寝相の悪い幼児が真ん中に来ると厳しいと感じます。

インナーテントとしての利用

我々がエリクサー3を単独で利用する事はほぼありません。機会があればソロキャンプや、2人キャンプなんかで試そうと思いますが、もっぱらインナーテントとしての利用が多いです。

手持ちのテントはスノーピークの「トルテュPro」「リビングシェルロングPro」「ランドステーションL アイボリー」です。この内トルテュProは手放してしまいましたので、冬と真夏に利用する「リビングシェルロングPro」と、比較的涼しい時期に利用する「ランドステーション アイボリー」のインナーテントとして利用します。

ランドステーションのインナーテントとして利用

ランステの二又ポールは持ち合わせていません。その為通常の2本のポールで利用していますが、この通り半分近くまで場所を専有します。

エリクサー3の配置がどうしても中央よりになりますが、逆サイド側はスペースに余裕はかなりあるので、3人家族であれば特に狭さを感じるという事はなく、広々とした空間のままです。

写真で伝わり切らないかも知れませんが、リビングスペースが狭いと感じる事はありません。

なるべく奥側に配置したいのですが、写真の通りエリクサー3は上部の両端が跳ね上がっているので、ランステの斜面に対して思ったより早くからぶつかってしまい、エリクサー3が奥に引っ込んでくれません。

その分、どうしてもランステのリビング空間側を侵食しますが、エリクサー3は同サイズのもの比べて上部が少し広めに利用できる構造になっています。エリクサー3に入り座った時に顔の位置のスペースが広いという事。

この辺、リビング空間の余裕と、インナーテント内の余裕とのトレードオフなのですが、窮屈な山岳用インナーテントを利用したくない方は、エリクサー3の利用、とてもオススメです!

もちろんアメニティドームSや、更に広い住居空間があるアメニティドームMもイケるようなので、広々インナーを使いたい型はアメドMがオススメです〜(アメドMの場合は、リビング側空間は比較にならないほど削れます

エリクサー3は、色合い的にもアイボリーに合っていますよね!?

パビリオンとの組み合わせには敵いませんが、結構、ランステアイボリーにMSRの赤が映えます!

リビングシェルロングProのインナーテントとして利用

リビングシェルロングでの利用時には、写真の通り斜めに配置し、ギリギリまで後ろ側に引っ込めます。この時はかなり寒い時期だったのでフライシートも利用してみました。フライシートがあるとないとでは室内利用とは言え、かなり温度差を感じます。

スペース的には、専用インナーテントほどではありませんがそれなりに場所を取ります。エリクサー3を設営した場所は、1/3程度空きが出来てしまうので、そちらに小物やらを置くとリビング側をさらに有効活用できると思います。

斜めに配置している理由ですが、前述の通りエリクサー3の上部は、1本のポールで両サイドを吊るし上げる事で、余裕のある頭上スペースを生み出しているのですが、そのポールが邪魔をしてしまい、真正面に配置するとリビングシェルロングの入り口を半分以上侵食します。

写真で言えば、奥側のビルディングテープを超えますので少し圧迫感があります。やはり斜めに設営するのが良いと思います。斜め設営だと、ポールの出っ張りが丁度良くリビングシェルロングの角に収まります。

それと、無理やりポールをリビングシェルロングの幕体に接触させながら奥側に引っ込ませてしまうと、恐らくリビングシェルロングの生地が擦り切れます。風に揺られて何度もこすられてしまうと、やはり痛みが激しいようです。ジカロテーブルが接触したまま1日放置したのですが、やはり擦り切れが発生しました。

幕体との接触は避けた方が良いと思います。

エリクサー3の設営時間

冗談抜きで、5分で終わります!

フットプリントを広げて4箇所、ペグダウン。

テントを広げて置き、ポールを差し込み。

これだけであっさりと自立します。そしてなりよりも美しい!

テントのみの状態、フライシートをつけた状態、どちらの状態でも非常に美しいです。3人用テントではヒルバーグに並び、デザイン性は良いと思います。

MSRは美しい。これに尽きます。

ちと、気に入らない点としては付属のガイロープは頼りないです。

これは山岳用テントの為、当たり前なのですが、かなり細身なので不安になりました。

ジッパーについてるジッパープル(紐)がかなりチープです。チープというか、ガイロープの余りです。別売りのジッパープルに関しては、一々値段が高いのがイラっとしますが、別途以下の物も用意しました。

MSR ユニバーサルジッパープル(モデルチェンジ後の現行品)

ちなみに、1セットだと足りません。1ファスナーに表裏があります。そして入り口1つにつきファスナー2セット。入り口1つでジッパータブが4つ必要です。入り口はインナーテントとフライシートで合計4つありますので、

16個必要です。(全部付け替えるなら

ついでにですが、インナーマットは存在しませんので、別メーカーの物を流用するしかありません。うちはモンベルのマット(最小)を利用しています。アメニティドームSのインナーマットセットでもいいかもしれません。

何れにしても、ファミリーキャンプで銀マットが無いと真冬の利用は厳しいです。

購入に関して

MSRの製品は、並行輸入品が出回っているようです。それなりに安価なので並行輸入品か、個人輸入をする事でイニシャルコストは下げられます。※ 現在は個人輸入は難しそうです。Shipping to Japan が NGになっているサイトが多く、制限が強くなってきました。

最初そちらを検討したのですが、エリクサーのポールがものすごい弱いというレビューを多数見かけました。写真のように、注意してポールを差し込んでも隙間が出来ています。きっちり差し込みをしないと、破断に繋がるようです。

一応修理はしてくれる事が有るようなのですが、すぐ壊してしまいそうだったので、いつものL-Breath 御茶ノ水さんにお邪魔し正規品を購しました。

「ユーザ登録はソッコーでしてください。30日以内にしなかった場合、正規品でも登録出来なくなります。
そして、修理でとんでもないお金が掛かってしまいます。」

って念を押されました。壊れたら買い替えるつもりで、使い捨て感覚で並行輸入品を利用される方も多いらしいので、自分のスタイルにあった購入先を選ぶとよい思います!

我々は初心者に毛が生えた程度であり、すぐ壊しそうなので正規品を用意しました。

エリクサー3のまとめ

MSRのエリクサー3は山岳テントの為、かなり軽量、小型の部類ですが同サイズの他メーカーに比べても多少広めに設計がされているようです。大人3人での利用は厳しそうですが、2人であれば、それなりの余裕がある使い方が出来ると思います。子供が大きくなってきたら、母子をエリクサー3に。お父さんはエリクサー3の外でコット寝になる気がしています。

各種テントのインナーとしての利用もとくに問題は感じませんでした。特にランドステーションでの利用では欠かせない存在になりました。設営、撤収も簡単ですので、キャンプ意外での利用も行けそうです。

難点としては、破損しやすいそうなので、子供がポールに寄りかかるとかは避けた方が良いかと思います。設営は簡単ですがポールの差し込みには多少神経質気味に確認をしたほうがよいモデルかも知れません。

我々はあまり気にせず乱暴に扱ってる部類かと思いますが、特に破損はありません。