【レビュー】スノーピークの「リビングシェルロングpro」を試す! 楽々設営!
- 2017.03.16
- テント
- スノーピーク, テント, リビングシェルロングpro.

リビングシェルロング Pro. を用意しました。

スノーピークのリビングシェルロング Pro を試します! トルテュProの設営で、毎回かなりの体力を持っていかれる為、設営が簡単だという「リビングシェルロングpro」を導入しました。実際に試してみます。
トルテュProの設営もだいぶ慣れてきましたが、どうしてもAフレームの立ち上げは一人では厳しいです。
※ (主が非リッキーなので 頑張れば一人で設営も可能なのですが、頑張ると頑張るほど体力がガシガシと削られます。
1泊のキャンプも増えてきたため、設営と撤収の負担を少しでも減らせるように、設営が簡単だと言われるリビングシェルロングを導入し、設営と撤収を試してみました。
リビングシェルロングPro.
リビングシェルロングPro. はこういう基準で選びました
設営が簡単なテントがいい(最重視)
キャンプでの設営/撤収にかかる時間を短縮したいと色々と試行錯誤していますが、やはりテントがそれなりに時間がかかります。
利用していたトルテュProは設営に非常に時間と体力を使うので、もっと手軽に設営が出来るテントを探しました。特に一人で設営、撤収が簡単に出来るシェルターモデル。
トルテュProはとても素晴らしいモデルですが、我々の場合は一人で設営というのは、どうしてもキツイものがあります。
トルテュProとなるべく同じ使い勝手で、設営が簡単なモデル。 そんなワガママを満たしているようなので、リビングシェルロングPro.を選びました。
シェルターに最低限の道具が全て入る広さが欲しい

ロングモデルは、リビング空間から寝室エリア分を付け足したようなモデルになっていますが、インナーテントを利用すると、若干ですがリビング空間を削り気味です。
荷物の多い我々は冬のキャンプではタープも張らずにシェルターに籠もり気味になりますので、荷物が全て入り切るリビング空間があればなおよし。
トルテュProは全部入ってたので・・・
トルテュProと同じく、全室の跳ね上げが出来つつサイドウォールも確保。更にリビング空間も最低限の広さを確保。 一応全てを満たしています。
トルテュProよりは長さが減りますが、サイド、高さは逆に広いです。
遮光性が高くメッシュの面積が多いものがいい

夏のキャンプはランドステーションを利用しますが、真夏はランドステーション(アイボリー)は快適とはいきません。
理由は様々ですが一番の理由は遮光性が低い為。真夏になると標高の低いキャンプ場での利用は、気温が高めになり、室内温度もかなり高くなります。
それに風がないなどの条件が重なってしまった場合、キャンプ自体がツライものになりかねないです。これはタープでも一緒。
遮光性なしのタープは真夏の利用は厳しいです。
リビングシェルロングProは、かなり遮光性の高いモデルです。これは真夏の利用で特に違いを感じました。遮光性ってこんなにも重要だったとは・・・
遮光性を確保出来たら、今度は風の通り抜けを確保です。テント内に熱気が篭ってしまったら意味ないですからね。メッシュが多いとそれだけ風が通り抜けます。
リビングシェルロングPro.はかなりメッシュの多いモデルです。寝室空間のメッシュの空け閉めに関しては、多少やり難い面もありますが、多さで言えば全く問題ありません。
リビングシェルロングの設営

設営はものすごい簡単!
重要視していた設営時間については、本当に短くなりました。
立ち上げまで、慣れれば5分かからないかな?
くらいに単純です。特にトルテュProのように、(Aフレームの)立ち上げまでは二人体制の方がいいという事もないと思います。
私はかなりのモヤシっ子ですが、リビングシェルロングであれば一人で全部出来ます。
また、ガイロープの数も少ないので、ペグダウンする数もトルテュProに比べてかなり減りました。それも設営時間の短縮に繋がっています。
※ ロープはリングスリーブに通す形式なので、メインの部分は幕体につけっぱなしには出来ないものがあります。
何よりも驚いたのが、
全ての作業に置いて【力がいらない事】
恐らく女性でもほぼ問題なく設営が出来ると思います。高い位置にあるフレームに引っ掛けるフックの取り付けに若干手こずるくらいじゃないでしょうか?
それも立ち上げ前に引っ掛けておくと特に問題なし。
まさに万人向け。の気がします。
トルテュProの苦労を知っているだけに、リビングシェルロングProの設営の簡単さには本当に驚きます。テント本体のペグについては、他のテントと同様です。特に数が少ないとか楽だとか言う事はないです。
テント設営に必要なペグ
ソリッドステーク20 x 8本 (本体用)
テントフレームのペグダウンに利用します。別に20でなくとも良いです。でも30だとちょっと長すぎるんですよね・・・
ソリッドステーク30 x 12本 + 跳ね上げ予備2本 = 14本
ソリステ30はテント外側とガイロープのペグダウン、前室跳ね上げ時の時に利用します。こちらは流石に20だと短すぎます。キャンプ場によっては20だと全く意味がない場合もあるので、なるべく30で揃えたほうが良いです。ちなみにこれで最低限の数です。
テント(シェルター)としての強度
スノーピークの店員さんにお聞きしたところ、剛性(強度)についてはトルテュProより上だそうです。
(ホントかな・・・ テントのフレームがクロスされている部分が多いほど強いんだとか。
クロスの箇所で言えばトルテュProと同じだと思うんですが・・・
トル助のほうがフレーム太いし。
上の理屈で言えば、ランドロックも同じと思うんですが、フレームがクロスしている場所によるんでしょうか。確かにランドロックはクロスしている場所がかなり離れていますよね。
リビングシェルロングは小型の分、フレーム同士が近い為、ランドロックよりは丈夫。という事なのかも知れません。
取り敢えず、とても丈夫なモデルのようです。
中のレイアウトはちょっと小さめ(に感じる

トルテュProに比べて若干リビングの長さが削られる為、中のレイアウトを検討中になりますが、その分、横には広い為、工夫すればトルテュProと変わらない空間を生み出せそうです。
今も試行錯誤中なのですが、我々は冬キャンプでの利用がメインになりますので、IGTとジカロテーブルを接続して活用しています。



ストーブの周りにジカロテーブル、それにIGTロングを接続して、テーブルとして兼用しています。
IGTだけだとチト狭いので、ハーフ竹を2枚片側に取り付けています。
これを真ん中に配置していますが、リビングの4隅はかなり余るので、アイアンテーブルを置いて、雑貨置きにしています。 もうちょっと広さが欲しい所かもしれない・・・
トルテュの時はもっと縦に余裕がありました。
IGTを4ユニットのロングから3ユニットのものにすればいい感じになりそうですが、3ユニットだと夏場で足りなくなります。2つ揃えるのも無駄な投資の気がするので、しばらくはこのスタイルを試したいと思います。
テント内の広さで言えば、ランドロックやソルPro. が素晴らしい住居空間を持ち合わせてますね!レイアウトに悩むことなんか無いのではないでしょうか。贅沢な空間の一言です。
最近では、IGTショートのみを利用するようになりました。

ここは注意をしたほうがいい!?
ジッパー部分から多少雨漏りがあります

リビングシェルロングは、ランドブリーズ/アメニティドームや、ドックドームと接続が出来るように設計がされています。どうやら、その接続用トンネルから雨漏りがあるらしいですね。
また前室部分も7:3で別れており、人の出入りなど便利なのですが、
ここも雨漏りをします。
これについては、シームグリップを配布するようにとお聞きしました。
写真の通りメッシュに水滴が付きます。これは昼間の雨の時に発生したもの。結露ではありません。新品時からこれです。 ここにコット寝をしてた時、内側のメッシュに振れると結構湿っていたりします。
寝室側は跳ね上げが出来ない

後ろ側のトンネル部分ですがトルテュProと同じく全面跳ね上げが可能だったら良かったのですが、
なんと出来ません。
接続を考えて、出来ないようにしてるんですかね?
これが意外と不便です。夏場は後ろ部分の跳ね上げをして通気をよくする事が多いのですが、後方の通気はトンネル部分をメッシュにするしかありません。
ついでに、我々はMSRのエリクサー3を入れるカンガルースタイルでも利用するのですが、このメッシュすら簡単に開け閉め出来ないです。
なぜならカンガルースタイルでは、そのメッシュ部分に手が届きにくいから!
専用のインナーテントであれば、メッシュ部分へのアクセスがキチンと計算されている作りなので、問題ないのですが、アメドや、他のテントのカンガルースタイルで済まそうと思っている人は、一応頭に入れておいたほうが良いかもしれません。
あ、内側がダメなら外側から開ければいいじゃないと思って、実際に試したのですが、外側にはメッシュ用のジッパーが付いていないので、やはり開け閉めに若干苦労するのは変わらないです。
なんでここは跳ね上げ出来るようにしなかったんだろう?
インナーテントを含めるとトータル価格が高い!



今回インナーテントは用意しませんでした。MSRのエリクサー3を使い、カンガルースタイルにします。
それもこれも、インナーテントとグランドシート、テントマットを用意すると結構な金額になる為。 それこそ、トルテュProフルセットを超えてきます。
たけーなー (´・ω・`)・・・
また、リビロンのインナーテントは他の2ルームのインナーと同様、自立出来ないので、他テントのインナーには流用できません。
かなり悩みましたが、インナーは山岳テントの中で比較的広いMSRエリクサー3を利用する事にしました。 エリクサー3であれば、ランステ、トルテュProにも流用できるし、設営・撤収も簡単です。テントエリアの有効活用という意味では、専用のインナーテントを超えるものはありませんが、別の幕体への流用をしたいので、しばらくエリクサー3で過ごしてみます。
どうしても不便があるようであれば、インナーを用意しようかと思います! 現時点では特に不便は感じません。
トルテュProのインナーテントに慣れてる分、高さがありませんので結構な圧迫感がありますが、そこさえ慣れてしまえば、なんとかなっちゃってる感じです。
▶ 友人夫婦とキャンプする機会があり、テント一式を貸し出す事になりました。トルテュProは手放してしまい、ランステとリビロンしかありません。MSRがカメレオンでどちらにも利用できるようにと思っていたのですが、この先も同じような事があるかもと思い、
結局インナーテントを用意しました。さすが専用設計。快適この上ないです。MSRはほぼランステ専用に。
リビングシェルロングpro. まとめ
大きさと設営スペース
リビングシェルロングpro.は2ルームテント程度の大きさになります。設営に必要な広さは、【530cm x 415cm】そこまで大きい!というわけでは無いです。高さは一番高い所で【220cm】程度でリビング空間では頭がぶつかる!という事はありません。
前室跳ね上げも可能でサイドウォールも完備しています。ランドロックと同等とは行きませんが、トルテュと同程度くらいまでには有効スペースがあります。3〜4人程度であればこちらのシェルターのみで問題ないくらいと思います。
室内の快適性
リビングシェルロングpro.は4シーズン利用しましたが、ほぼスキがありません。
夏はほぼフルメッシュに変身でき、とても涼しく過ごせます。更に、真夏に重要になる遮光性ですが、Pro幕なのでアイボリーラインとは比べ物にならないくらい遮光性が高いです。
また、スカートもついていますので冬の利用では冷気の遮断が可能で、暖房器具があれば室内はあっという間に温まります。
設営は簡単
設営方法については、非常に簡単で一人でも問題なく設営可能です。そしてすべての設営作業に置いてチカラを入れる必要がありません。
トルテュとは比べ物にならないくらい簡単でありながら、剛性は上だそうです。ユーザの意見から生まれたモデルだそうですので、先人たちの経験と知恵が詰まっています。
注意点もあります
いくつかの注意点もあります。ジッパー部分から雨漏りがあります。
経験したのは前室の7:3分割部分からの雨漏り。ハッキリと分かるほど水が染み出します。こちらは天候によると思いますが、横殴りの雨天時に確認しました。
そして、寝室側は跳ね上げが出来ませんので、半円のメッシュを開けるしかありません。
そのメッシュ部分のジッパーは内側からしか開けられません。 それと、2ルームテントのトルテュ:廃盤、ランドロックに比べると価格が高めです。フルセットでは高額なテントに。
モーグproやスピアヘッドも台頭してきましたので、業界全体的に価格が上がってきている感があります。
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