【雪中キャンプ】スノーピークの「リビングシェルロングpro」が豪雪地帯に負けた日【冬キャンプでフレーム全損】
- 2020.12.28
- テント
- スノーピーク, リビングシェルロングpro., レッドフレーム, 雪中キャンプ

リビングシェルロングのフレームは積雪5cmに耐えられない
日本は世界一の豪雪国です。中でも青森県は世界一の豪雪地帯になるそうで、雪が多いイメージがある北陸地方や北海道を超えます。(人口30万人都市ベース
様々な地方でキャンプしてきましたが、青森県の雪中キャンプ一発目でリビングシェルロングのフレームが全損しました。
積雪量は、5cmです。(写真はその後も積もって15cmほどになった時のもの

ゆっくりと降り続け、テントの雪を振り落とす余裕があるペースならどこでも問題ないかも知れませんが、豪雪地帯(東北北部)では凄まじいペースで雪が降り積もります。就寝前に積雪0cmでも、明け方には数十cm積もっている事も珍しくありません。
設営方法はシェルターとしてノーマル。寝室は設営せず
元々寝室を取り付けている使い方が多かったのですが、この時は特に寝室は利用せず。もし吊り下げ型になるリビングシェルロングの寝室を取り付けていたら、より早く崩壊が始まっていたのは確実と思います。
フレームの破損箇所も、寝室側が酷く負荷が高かった事がわかります。
雪中キャンプでは中で暖を取り続けるのが良いが・・・
たった3~5cmの積雪で崩壊につながった一因が、不在だった事。内側で暖を取っていると、多少なりとも積もった雪が溶ける為、重量軽減につながったと思われます。ただ、関東地方や北陸などの0℃程度〜マイナス3℃程度の気温で住みますが、東北北部や、北海道では余裕で-10℃を超えるので、融雪した後の水分はかなり早い時間で凍結してしまい、テントを流れ落ちる事がないです。
そこに更に雪が降り積もるので、結局重量の負担が減ることはあまりないです。
これは関東地方の穏和な冬キャンプでは経験する事がなかった事でした。せいぜいテントの表面が凍結したり、テントの周りに雪が降り積もったりする程度だったので。
およそ3cmからテント内の圧迫が始まる

3cmの積雪を超えると、フレームがかなり歪みます。テントサイドに積もった雪も室内を圧迫し始め、地面に押し付ける力が強くなるため、テントに付着している雪は可能な限り早く振り落としたほうが良いです。
崩壊後の世界

テントの崩壊は一瞬です。スノーピークだから耐えられるとか無いです。崩壊後は室内はもはや住居としては機能しません。この時暖房をつけていたら、火災につながる大惨事になります。

まとめ
こちらの記事は、後で書き足しや、書き直しをする可能性がありますが、一先ずそのまま公開しておきます。
スノーピークのリビングシェルロングは、積雪5cmを耐えられません。特に1日の積雪・降雪量の多い東北北部、青森県ではほぼ瞬殺。
天気は晴天、雪の種類はマイナス気温の新雪で、サラサラなパウダースノーです。雪の部類としては最も軽いものに当たります。雪が降り出したら、なるべく天井に積もらないように見回ることが必要です。風には強かったリビロンですが、雪にも強いとは言えないです。
設営方法はノーマルで、フルペグダウン。フレーム倒壊前にロープが切れる事もありませんでした。雪中キャンプの基本ですが、スカートはペグダウンしません。一部を除きテント内側に逃しています。
ルーム内吊り下げは、デイジーチェーンにほおずき3個のみ。メッシュ上部は湿度対策で少し開けていました。
シールドルーフが良くなかったかも知れませんね。テントとの間に空気層ができるので、結露対策にはなりますが、室内の暖かさで雪を溶かすことが出来なくなるので、豪雪地帯とは相性が良くないです。
それもあり、メッシュ上部を全て開けていたのですが、こちらでの融雪が期待できるのは関東地方以南のみと思います。
フレームはポイント交換のレッドフレーム。ノーマルに比べて弱いのかな?これから修理に出しますが、全てのフレームが破損してるので、想定金額を超えるようであれば、こちらのテントは冬期利用を辞め、雪に強いテントに買い替えます。
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